ネガティブな感情が表れた時どうすれば良いの?

相手に(自分自身に)働きかける前にする事

たとえば
誰かと話している時
相手に対して
「怒り」
が湧いてきたとします。

その時
相手に怒りを表現する
相手を非難する
相手を自分の望むように変えようとする
という
行動パターンがあると思います。

または
誰かと話している時
自分自身に対して
「自己嫌悪感」
が湧いてきたとします。

その時
自分のダメなところを責める
自分自身を自分の望むように変えようとする
という
行動パターンもあると思います。

けれども
それを実行する前に
やって欲しい作業があります。

というのは
相手や自分自身を
自分の望むように変えるのが
成功しなかった時
その行動は
更なるネガティブな感情が湧くきっかけ
になるからです。

ネガティブな感情が湧く
「きっかけ」は
自分の外側で
起こっている出来事には
違いないのですが
それだけでは
ネガティブな感情は湧いてきません。

ネガティブな感情は

外側の出来事と
自分の内側にあるビリーフ

この2つが反応して 初めて湧くのです。


(詳しくは
何故感情が湧いてくるの? 感情が表れる仕組み
をご参照願います。)

ですから
ネガティブな感情が表れた時は
湧いてきたエネルギーを
自分の中にある
ビリーフの発見の為に使うのです。

そしてその
見つかったビリーフを手放せば
同じような出来事が起こった時
ネガティブな感情
ネガティブな思い
批判的な考えは
二度と湧かなくなります。

そして
その代わりに
自分自身や
自分の周りの存在に対して
慈しみの感情が表れるようになります。

その
慈しみの感情と共に居る時
自分も
自分の周りの存在も
共に幸せになれるアイデアが
やって来るようになります。

湧いてくる思い・イメージに意識を合わせるな

感情が表れている時は
それと同調した思いやイメージが
同時に湧いてきます。

表れた感情が
ポジティブなものなら
その思いやイメージを
楽しむことが出来るでしょう。

けれども
表れた感情が
ネガティブなものなら
その思いやイメージは
更なる混乱をもたらします。

たとえば
約束の時間に間に合わない時
「焦り」
というネガティブな感情が
湧いてきたとします。

その時湧いてくる

相手の顔・態度
相手の言葉
相手に何て言おう?
あ~間に合わなくなったのは
アレのせいだ。
あの時こうしてたら

などの
思いやイメージに意識を向けていると
頭の中で
その思いが
どんどん展開していきます。

そしてその
湧いてくる思いやイメージが
作り出すストーリーが
「現実」であるかのように錯覚して
その世界に
巻き込まれてしまいます。

そして今現在
実際に起こっている事と
区別がつかなくなってしまうのです。

だから
そんな時は
その湧いてくる
思いやイメージに
意識を合わせてはいけません。

そっちではなくて
その時
表れている
身体の感覚に意識を合わせるのです。

そうすれば
思いやイメージが作り出す
錯覚の世界
自分自身が作り出した
フィクションの世界から抜け出せます。

そして
今現在
実際に起こっている
あるがままの事実に
留まっていられるのです。

あるがままの事実は
いつでも
どんな時でも
シンプルで
誰にとっても平等で
無条件の愛で満たされています。

身体の感覚に意識を合わせる方法

身体の感覚に
意識を合わせるには
身体の感覚に
敏感になる必要があります。

ネガティブな感情が
表れている時は
必ず
身体のどこかに
何か不快な感覚があります。

たとえば
みぞおちがキュッと縮むような感覚とか
身体全体が重く感じるとか
背中がゾ~ッとするとか
足元がヒヤッとするとか
何か心地の悪い感覚がある筈です。

その身体の感覚を
できるだけ丁寧に
できるだけ精密に
顕微鏡で
細かく細かく観察するように
感じ取って下さい。

その感覚を
消し去ろうとせず
変えようとせず
あるがままに
感じ取って下さい。

その感覚は一定ではなく
雲のように表れては
少しづつ変化し
やがて収まってきます。

場合によっては
逆に
増幅する事もありますし
時には
何日も収まらない事もあります。

また
人によっては
例えば
「孤独感」
を昔からずっと感じていて
それがあるのが
普通の状態になっている
場合もあります。

そういう状態だと
例えば
都会で暮らしていて
汚れた空気を毎日吸っていると
空気が汚れている事に
気付かないのと同じように
「孤独感」が
身体に留まり続けている事に気付かない
という事が起こります。

そんな場合は
その「孤独感」を
感じようとしても
分からないかも知れません。

けれども安心して下さい。

日常で表れる
さまざまな感情と
それに伴う身体の感覚に
注意を向ける


これを毎日の習慣として下さい。

それを毎日
実行する内に
誰でも分かるようになってきます。

人間の機能は
使えば使う程発達します。
使わないと退化します。


また時には
耐え難い程の
ネガティブな感情が表れる場合もあります。
次は
そんな時の対処法をお伝えします。

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