オウム真理教の死刑になった人たちの事

僕は今53才。
オウム真理教の死刑になった人たちとは
まさに同年代。

オウム真理教の事件があった頃の僕は
現代美術家を目指すことに
意義を失い
離婚も経験し
おまけに
アトピーは悪化の一途!

病院に行ってもちっとも治らず
こうなったら自分で治すしかない!
と決心し
気功やヨガに励んでいた。

その頃は
ヨガ?気功?
坊主頭でベジタリアン?
オウムちゃうか?
などと怪しい眼差しを向けられたもの。

僕は宗教や組織には
馴染めないので
オウム真理教に興味はなかったが
信者たちを見ると
どこか自分と同じ匂いを感じる。

僕は当時
社会に対する不信感を
漠然と抱えていたし
物質的に満たされる事に興味がなく
本当の幸せは
自分の内面を探求する事で
見つかるんじゃないかと感じていた。

オウムの信者と
話をする機会はなかったが
機会があれば
友達になれたかもとも思う。

彼らの行いは
犯罪行為なのだが
国家がこれと同じことを
もっと大掛かりに
やっていた事もあったし
今だって。

そして
オウムの信者が
自分達の行いを
正当化していたのと同じように
今、もしかしたら
僕達自身も
彼らと同じように
何の自覚もなく
自分達の行いを正しいと信じ込んで
正当化しているのかも知れないのだ。

絶対的な正義や悪など
本当にこの世にあるだろうか?

怖れは莫大な無駄を生む。
全ての生き物が望んでいるのは
本当は愛だけなのだ。

競い合わなくても
先を争わなくても
バカみたいに努力しなくても
そこら中に溢れる程ある
何の変哲もない
愛だけなのだ。

自分自身の本当の声
愛さえ見失わなければ
誰かが作った価値観に操られることもなく
自分の人生を自分自身で創っていける。

何人たりとも
自分より上だとは
決して思わないようにしたい。

自分の本当の声に従って
生きていきたい。

犯罪と病気は
構造的には全く同じ。

切り捨て排除するだけでは
根本的に解決することは出来ない。

根本的に解決するには
事実をありのままに知ることが必要。
セラピーによって
彼らの潜在意識にアクセスすれば
その謎は解けただろう。

復讐して相手を殺せば
傷付いた心は本当に癒される?

僕たちが
本当の愛を学ぶ機会が
この世界には無数に散りばめられている。

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